一番長い時間を要する実験。
2008 / 10 / 10 ( Fri )
「おそらく、小学校生活6年間の中で一番長い時間をかける実験を行います。」

そう言い放った早朝。
子どもたちを運動場に集め、実験道具を公開した。

20100903
↑もちろん、ラインカー。

今日の理科は「太陽の動きの観察」。
運動場にできた電柱の影の動きを一日中追う。
朝8時から午後3時まで、1時間ごとに、電柱の影に沿って、白線を引いていくのだ。

普段、太陽の動きなんて、子どもたちはちっとも気にしていない。
でも、敢えて白線を引いていくことで、常に太陽が動き続けていることに子どもたちは気づく。

なんと、3分ほど経つだけで、電柱の影はこの位移動しているのだ。
20100901

そんなわけで、今日一日、
「先生、あと5分で○時になっちゃう! 運動場に行かなきゃ。」とか、
「早く給食食べないと、1時になっちゃうよ。」など、定時に間に合うために忙しい一日となる。
毎時間、教室から運動場への往復を繰り返す。意外とこれが体にとってきつかった。

それでも、子どもたちが白線と影の向きの違いに気づくことができ、面白い実験になったと思う。
20090902
午前11時に引いた白線と、午後1時の子どもの影の向きは、こんなに違う。
(3年生は角度を習っていないのだが、きっと30度違うはず。)

そんなわけで、子どもたちの下校時刻3時まで、白線を引いてみた。
はっきりと、影が西から東にむかって動いていったことが分かる。
言い換えれば、太陽が東から西に動いているということだ。
20100904


この実験をして改めて気付かされた。
それは、小学3年生にとっての気づきとは、まだ「天動説」の段階であるということだ。
もちろん、科学雑誌をいつも読んでいる子にとっては、それは正しくないことを知っている。
でも、多くの子どもたちは、この実験を通して、ようやく「太陽は動く」ということに気がつく。
(もちろん、太陽が動いているように「見える」だけなんだけど。)

でも、いきなり、それは違う、地球が自転しているからね・・・と教えてしまうのもどうかと思うのだ。

今の子どもたちは「知識」だけはあって、どうして「地球が自転しているのか」考えたことがない。
それって、ガリレオに失礼だと思うのだ。
また、もっと昔の、それこそ「1年間は365日」ということに気付いた人たちにもだ。

命を賭したり、長い時間をかけたりして、得た知識でしょ。
それを、「常識だから」って一言で片づけてはどうだろうと思うのだ。


だから、ワタシは時間をかけて子どもたちに気付いてもらいたいのだ。


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20100902
もちろん、ずっと太陽の動きを見ていたら、ひからびてしまうので、
子どもたちと飲みながら待っていましたが。

いえいえ、冗談です。
算数「かさ」の学習の、なんとなく教室であり得ない風景だったので一枚撮りました。






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