命というものを感じた少年の話。
2008 / 09 / 18 ( Thu )
理科の授業。
今日はホウセンカの観察をした。
20091802

夏の間、ぐんぐん伸びたホウセンカ。
草丈を測ったら、軽く50センチを越えた。かなりでかい。

スケッチを描こうとすぐにノートを開く子どもたちに声をかけた。

「あ、今日はすぐに描くのやめな。
 ホウセンカにさわっていいから。
 5分ぐらいしたらでいい、描くのは。」


どうしてか。
それは、ホウセンカの実を実際にさわらせたかったからだ。

すると子どもは驚く。

先生、種が出てきた。


自然に詳しい方に、「そんなの当たり前じゃ!」とお叱りを受けそうだが、
今の子どもたちにとっては、これが事実。
「芽が出て、膨らんで、花が咲いて、実が出来て・・・」と学校で経験させていく必要がある。


ホント、風が吹いてとばされそうなぐらい細かなホウセンカの種。
子どもたちは、どんどんと実を手に取り、中身を確認していく。


ふと、茎を下から覗いていた男の子らが大声を出す。

先生、カイワレ大根が生えてる!
20091801



騒然とする彼ら。
確かに見た目はカイワレ。
彼らの興奮が治まらないうちに、隣の女の子が言う。

そんなわけないじゃん。
ホウセンカだし。


目が点になる少年たち。
彼らにとっては、夏休みの間に種が落ち、すでに発芽したものだとは到底思えなかっただろう。
確かに双葉だけでは、カイワレと見分けがつかない。

でも、カイワレのまわりには本葉を出したホウセンカの子どもたちがたくさん生えていた。


そんな少年たち。しばらく沈黙。
「ま、これも教育か」と、世紀の大発見をした喜びから突き落とされた彼らをしばし見守る。


すると、一人の男の子がつぶやいた。


先生さ、ホウセンカってチョウと同じだよね。

彼が言うには、ホウセンカも蝶と同じように、小さな種から育って大きくなり、
また新たな種を作り出すことが同じだという。
モンシロチョウの卵とホウセンカの種が重なったのだろう。


3年生の理科は、オクラやホウセンカが枯れきるまで観察を続ける。
ある意味、残酷なことなんだけど、子どもたちはそうやって、命のつながりを感じていくのだろう。


今日の彼のつぶやきは、まさに授業で発掘した宝だ。
本当にいい発言を聞き、今日はとても幸せだった。


↓そんな小学校教師の一日でありました。
↓命を学ぶってことは、様々な命のカタチを感じることなのかもしれませんね。

↓では、運動会と期末事務で忙しい日々に突入しましたので、これから仕事に取り組みます。
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では。



ちなみに、なぜカイワレ大根に見えたのか、調査中であります。
あぁ、そんなことをするから仕事が進まないのだびぃ。













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コメント
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はじめまして。私の息子も3年生です。学校でどうのようなことを勉強しているのか 非常に参考にさせていただいてます。今年の春に海外から引っ越してきまして 目下 漢字の特訓中です。英語は所詮アルファベットの並び替え、それに比べて日本語は・・・・・我ながらこれだけの漢字、よく覚えて 書けるようになったものだと感心します(笑) 小学校も私の時代と比べて ソフトになったような・・・・?昔は平手打ちなんて しょっちゅうでしたが(汗)
先生のお仕事って我々が見えないところのほうが忙しいのですね。これからも学校の日常をたくさん紹介してください。楽しみにしてます!
by: あか * 2008/09/19 22:35 * URL [ 編集] | page top↑
--こんちわ--

綺麗なブログだね♪
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by: みーこ * 2008/09/20 08:16 * URL [ 編集] | page top↑
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