がんばれ大人(私も)。
2007 / 03 / 06 ( Tue )
こんばんは。
年度末事務+子どもの学校のPTA広報として、一年のまとめ冊子を作るという
近年無いハードスケジュールを過ごしています。
教師として親として、まさに自転車操業の毎日であり、精神的な余裕がなくなると、
「借金生活」「女教師」という記事が招いた、
いかがわしいトラックバック先にリンクしてやろうかと
心の中の「悪魔」の囁きに思わずマウスを動かしそうになる小学校教師です。
(もちろん、この記事をアップした時に削除させていただきますが)

さて、久しぶりに子どもたちの表れについて思ったこと。
まじめな記事です。

国語の最後の評価として、教科書の物語文の音読テストを行っていました。
子どもたち一人ひとりに話を読ませていくと、
ふと気づくことがありました。それは、

教師をはじめて10年間、年々子どもたちが
音読下手になっている気がする・・・。

最後に子どもたちに聞いてみました。
「音読の練習をしてきた?」
うちの学校は、学校全体で毎日音読の宿題を出すようにしているのです。
だから子どもたちは、毎日保護者の前で教科書の文を読んでいるなんです。

だから、確かに漢字や表現でつっかえることなく
音読をすることができる子が多いのです。

しかし、気になるのは一本調子でしか読めない子が多いことです。
言い換えれば表現力が落ちているのです。
抑揚や間、登場人物に合わせて声色を変えたり、感情の起伏を表したりする子が
減ってきているなぁと思ったのです。


なぜなんでしょう。


これは、私の個人的な考えですが、
今の子どもたちは「大人の表現」を聞いていないのではないかと思うのです。
表現豊かな「大人の表現」を聞いた経験がない子に、
表現豊かな音読を求めるのは無理なことだと思うのです。


結論から言うと、表現豊かに本を読む力を育てるには、
大人の読み方を聞く必要があるということです。
だからこそ、大人は子どものために、がんばらねばならぬのです。


子どもたちに聞きました。
「音読の宿題をしている時、おうちの人は何をしている?」
すると、
「本を読んでいる」「ご飯作っている」
「実は僕が一人で読んでいる」
・・・なるほどなぁと思うのです。

もちろん、漢字の読みまちがいがあった場合に指摘してくれる保護者もいらっしゃいます。
本当に助かります。
難しい熟語のアクセントも、親から聞くことでよりおぼえられるのですから。


でも、表現豊かに親が読むお話を子どもたちは聞いているのだろうかと考えると
いかがですか?


落語家の修行は、まず親方の話を聞くことです。
子どもたちに落語家や講談師になれ!というわけにはいかない場合、
子どもたちは、どこで表現豊かな読みを学ぶのでしょう。

思えば、テレビでも落語など、話術を放送することが少なくなりましたね。
NHKのラジオぐらいではないでしょうか。表現豊かな読み方を聞く機会が。

うちの家内はめざまし時計代わりにテレビの視聴予約を入れている人で、
日曜日の朝はテレビのスイッチがつくと、
「日本の話芸」が流れることになっています。
(そんな、うちの家内も面白い人だと思う・・・。)
でも、思いっきり日曜の早朝、なかなか見られる人いないですよね。

昔のように、紙芝居屋さんが公園に現れるのでもなく、
昔話をしてくれるおじいちゃんおばあちゃんも減ってきた今、
せめても図書館や学校でボランティアとして行われている「絵本の読み聞かせ」
でしか、大人の表現を聞く機会に恵まれないのではないでしょうか。
でも、それも昔と比べたら、微々たる時間なのかもしれないです。

やはり、家庭の力は大きいなぁと思いました。
親が絵本を読んでくれてきたという子は、やはり表現豊かに音読をすることができます。
逆に、そうでない子は極端な話、読む力が乏しく、5年生になる今でも拾い読みです。

学校は確かに子どもの学力をつける場所ですが、
人間が他の動物と違って「言葉」を使う動物である以上、
やはり鳥の親はひな鳥に飛ぶことを教えるように、
家庭がお話を豊かに読むという、人間らしい力を与えることを放棄してしまっては
まずいのではないかと思いました。

これは来年度への課題かなぁと反省しています。
私たちが日本人である以上、やはり国語を使えなければ。
もちろん適切に使うことができればいいのですが、
日本人ですから、国語で遊びたいのです。楽しみたいのです。

いかがなものでしょうか。

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では。
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コメント
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教員は、給料が少ないわけ有りません。
はっきり言って、公務員の中で医療職の次に良いんです。大変だとアピールしないでください。それなりに給料はもらっています。
by: がんばれ先生! * 2007/03/07 15:34 * URL [ 編集] | page top↑
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そうですね。

大学出て1年間、とある会社で
バイトをさせていただいていました。
その会社の給料、賞与と比較すると
やはり「それなりのお給料」を
いただいているのは事実であります。

よく考えると、MSNを利用していた頃から
プロフのコメントをいじってこなかった私

そろそろ、見直してみようかと思っています。

すみません。

by: うるとらまる * 2007/03/08 00:44 * URL [ 編集] | page top↑
--うちの子も読むのが苦手です--

小2男子の母です。
私自身、絵本が好きでわが子が寝返りをする前からよく読んであげていました。
保育園に入ると『いやいやえん』や『モモちゃんシリーズ』といったお話も読み聞かせて、今でも寝る前は毎日絵本と、お話の時間があります。
私は本を通して、いろいろな世界を知り、いろいろな感情や生きていくすべを学んで欲しい・・・とずっと願っておりました。


が・・・
なんと息子はADHDの上、LDでv-12母のもくろみは泡のように消えてしまったのでした。
今も教科書読みは苦手です。
本とは親が読むものって思っているし。
というわけで、一概に言えない部分もあると思いますよ。
苦手と得意を持っているのが人間ですから。

ちなみに旦那は、一度も絵本を読んであげたことがありませんし、文字を読むのが嫌いですね。遺伝したかしら。。。
もし、文を読むのが苦手な両親だったら、子どもはやっぱり苦手になるのかもしれませんね。


by: しっかかもっかか * 2007/03/08 09:38 * URL [ 編集] | page top↑
--私の個人的な思いですが・・・--

コメントありがとうございました。

自分の視点が偏っていたのかなと
反省しています。
もし、しっかかもっかかさんのお気持ちを
害してしまったようなら、
申し訳ないことをしました。

個人的な意見を続けさせていただくと、
子どもたちは「音読」というか
もっと簡単に「言葉」を発することを
楽しんでいないのではないかという
気がするのです。

ただ、宿題として「こなす」だけの
音読では、やはり聞いている者としては
楽しくない気がするのです。
呼んでいる子供も当然でしょう。

言葉を発することが人間がほかの動物と
違うところであるからこそ、
たとえば「あなたを好きだ」などという言葉を
いろいろな表現で発することを
子どものうちに楽しんでもらいたい。

自分自身を表現することは楽しいと
思ってほしいのです。

そして、その表現を聞き、
聞き手が反応してくれることで、
楽しく表現しようという気持ちが
もっともっと沸くのだろうと思います。

普段、行動のスピードが遅い子が
この学習で一番表現豊かに読みました。

その子の読みを聞いた後、
子どもたちの読みが変わりました。

正確に読むことではなく、
上手に読むことではなく、
たとえつっかえつっかえであっても
気持ちがこもった音読に
人の心が反応する。

こんな音読をしてもらえるように
私自身も「読み聞かせ」を続けますし、
子どもたちへの指導を
「表現豊かに」していきたいと思うのです。

ありがとうございました。


by: うるとらまる * 2007/03/09 04:54 * URL [ 編集] | page top↑
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