来年こそは、な。
2006 / 12 / 07 ( Thu )
マラソン大会が行われました。

大会の前に、教室で子どもたちに話したことは、
「先生の娘の学校でもマラソン大会が行われました。
 いつも練習では、2位だったそうですが、
 本番では1位になってしまいました。
 先生は足が遅い方だったので、信じられませんでした。
 
 どうして1位になったのか、先生の奥さんは、
 こんなことを娘に言ったそうです。

 『死ぬ気で走れ。』
 
 みなさんは、どこまでがんばれますか?
 悔いが残らないように。」

よく考えると、学校にはふさわしくない発言。
万が一のことがあったら、確実に責任問題になる。



マラソン大会が行われた。

走る子どもたちの様子を見守る。

いつも、双子の弟に負けていた兄が、弟を抜いた。
いつも、ビリだった子が、4位も順位を上げた。
いつも、見学だった子が、ビリでも走りぬいた。


大会だから、順位や成績がつくのはしかたがない。
でも、最も大事なものは、数字ではない。
その子がどこまで自分の力を振り絞れたかどうかだ。

帰りの会で、その子たちのがんばりを話した。
もちろん、どの子もがんばったことを信じて。


そして完走できた子に、「完走証」を渡す。
全員に渡し終えた後、子どもたちに尋ねた。

「あのさ、○○子と△△男の分、どうしたらいい?
 完走してないから、完走証渡せないんだよね。
 でもさ、あの子っち、練習がんばっていたよね。
 なんとかできないのかな?」

子どもたちが言う。

「先生、だまって渡してしまおうよ。」
「だめだって、いつかバレるよ。
 先生がまた勝手なことしたって問題になる。」
(「また」かい…。)

ある子が言う。
「違う完走証を作ればいいんじゃない。」

そうか。
夕方の職員室で私オリジナルの完走証を作ってみた。
それは、

「来年こそは完走しよう」

がんばったことをできるだけ認めてあげたい。

作りながら思った。
最近の私が失っていたのは、こんなことではないか。

クラスの子が同じクラスの仲間のために、
子どもたちに尋ねて、
ベタベタの駄洒落を使っても、
一人ひとりを大切にしていく姿勢をもつこと。

学力学力と言われている世の中。
でも大事にしたいものは、
「『優と劣のかなたに』にあるもの」だと強く思った。

では、今日も働きます。
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コメント
--大村はまさんの言葉身にしみますね--

こんばんは。
「来年こそは完走しよう」賞いいですね♪遊び心があって、それでいて、子どものがんばりをちゃんと支えている。
こういう仕事って心と時間に余裕がないとできないなあ・・・と思います。
うるとらまるさんと子どもたちの温かな絆を感じます♪
お互い総合がんばりましょう!!
by: kei * 2006/12/07 23:30 * URL [ 編集] | page top↑
--「優と劣のかなたにあるもの」--

 「大事なのは『優と劣のかなた』にあるものだと強く思った」と言われた言葉は、
当に「教育の真髄ここに有り」だと感服しました。
 さすがに子供の教育に熱心な先生の言葉には深みがあります。
 子供の教育に大切なのは、その子の将来の人生のためだと思います。人間の成長が、どのような過程を経て進展していくかということは誰にも分からないことです。断言できることは、子供時代の成績ではなく、何を学んだかということだと思います。

 説明不十分なコメントで失礼しました。
 お許しください。
 今後とも何卒よろしくお願いします。
by: zazen256 * 2006/12/08 05:06 * URL [ 編集] | page top↑
--優劣のかなたに--

うるとらまるさん、keiさん、
大村はまさんの詩にたどり着かせていただいて、どうもありがとう。

本校でも先日、マラソン大会がありました。
あるお母さんの連絡帳と
この言葉が重なりました。
by: つぼみ * 2006/12/09 07:43 * URL [ 編集] | page top↑
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