ごん・兵十は幸せだったのか。そして私は。
2006 / 10 / 18 ( Wed )
仕事の話をしますね。
それが、私のブログを書く一番の目的ですから。

国語「ごんぎつね」の学習を終えました。
指導書では10時間の扱いなのに、
明らかに指導時数を越えてしまいました。
学び始めた頃は、ヒガンバナがちょうどよく咲いていたのですが、
今はもう見られなくなりました。それぐらい長かったです。

でも、自分としては、よかったと思っています。
それは、子どもたちが「ただ感想を書く」という学習から、
自分の考えの根拠として、物語の言葉や文章を挙げ、
感想や思いを話すことができるようになってきたからです。

例えば、「つぐない」をはじめた「ごん」が、夜中、兵十と加助の話を
聞きたくてたまらなかった気持ちが想像できる根拠として、
「かげぼうしをふみふみ歩きました」という文章を挙げたこと。
見つかったら危険なのに、聞きたくて聞きたくて夢中になってしまった
「ごん」のいじらしい気持ちを子どもたちは想像することができました。

学習の最後として、兵十に火縄銃で撃たれてしまう「ごん」がどんな気持ちだったのか考えさせました。

前の場面で、子どもたちは「兵十につぐないを気づいてもらいたい」というごんの気持ちを想像していた子どもたちだったので、撃たれはしたものの兵十に気づいてもらえた「ごん」は満足しているという答えが多く上がりました。

それでは…と思い、子どもたちに聞きました。

兵十は、幸せになれたのか?

子どもたちは悩みました。
意見は二つに分かれました。
グループでの話し合いを得て、全体の場で話し合いをさせました。

私は、ここでは
「正しい答えを求めずに、考えを出し合って、くらべてごらん。」と
子どもたちに話しました。
もちろん、相手の意見に心動かされたら、意見を変えていいことも。

子どもたちは激論。

「幸せでなかった」と答えた子の理由は、
つぐないをしてくれた「ごん」を撃ってしまったことを後悔している。
という意見が多く、
「幸せだった」という理由は、
「ごん」が兵十のためにつぐないをしてくれた気持ちが伝わったから、
というものが多かったです。

読みの深い子は、「もし兵十がごんを撃った事を後悔しているのなら、きっと誰にもこのことを話さないだろう。きっと、兵十はごんのお墓を作り、ごんのつぐないのことを村の人々に話し、いたずらぎつねだった「ごん」の評判を良いものにすると思う。それが兵十のつぐないになった。だから「ごん」と同じように、幸せになるんじゃないか」という意見を話しました。

授業の最後に自分の意見を物語の感想を含めて書かせました。
国語ノート、1ページを超える子が多く、長い時間をかけて、
読み取りを行ってよかったと思いました。
(もちろん、これから遅れを取り戻さなければならないのですが…)

↓授業の話はここまでです。
↓今日は仕事をしました! ねぎらいの1クリックをお願いします。
にほんブログ村 教育ブログへ

↓それ以後の話は、続きに書きます。
夕方、子どもたちのノートに赤ペンを入れていました。

その中で、ある子が書いた感想に驚きました。

「幸せはもらうものなのか、自分でつかみとるものなのか、
 深く考えました。」

兵十のこれからを考えると、こんな解釈もできるのか。
私も深く考えさせられました。

どうなんだろう。

私は働くことで、家族に幸せをもたらすことができる。
家族がいることで、幸せをもらうことができる。
でも、ただ金を稼ぐことだけが教師をしている動機ではなく、
教室にいる子どもたちにも同じ思いで働いている。

できれば学ぶ幸せをどんどん与えたい。
苦労するけど、子どもたちが幸せになることが、私の仕事。
その姿をみるだけで、私は幸せになる。

この考えは、大学時代にはまっていたマンガ「いいひと。」と、
教員1年目に見たドラマ「みにくいアヒルの子」の影響。
♪いつの日か幸せを自分の腕でつかむように♪


このような「幸せの循環」が必要なんだろう。
別に、贈り物のようにリボンをかけて贈るのではなく、
何気ない言葉、仕草、場合によっては「ただ、そばにいる」だけで、
幸せな想いは伝わっていく。

ふと、昨日書いた「先生」のことが頭をよぎる。
兵十と同じ気持ちなんだろうか。
「つぐない」とは何なのか。

できれば、幸せが循環するように。
家族だけでなく、教室だけでなく、この世の中全体が。
お金でもなく、名誉でもなく、「ただ、そばにいる」ぐらいの幸せが
みなさんにふりそそぐように。

↓なんだか書いてて恥ずかしくなりました。
↓でも、仕事はしたので・・・1クリックお願いできますか。
↓はい。こんな教員でも応援してくださるのなら。
にほんブログ村 教育ブログへ


スポンサーサイト
04 : 19 : 15 | お仕事 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
<<なんとなく、ただ充実感のあった水曜日。 | ホーム | 福岡の「その先生」について。>>
コメント
----

はじめまして。こんばんは!
koyumaと申します。

私は今、小学校教員を目指して勉強中の大学生です。
国語を専攻に学んでいます。
「ごんぎつね」の子どもたちの読みを知って、なんだか胸が熱くなってしまい、思わずコメントしてしまいました。

時間をかけて、じっくりじっくり読んでいくと、こんなにステキなすばらしい反応が返ってくるんですね!!
なんだか私が嬉しくなってしまいました。
そんな授業ができたらいいな・・・と思います。

また、お邪魔させていただきます。
by: koyuma * 2006/10/19 00:06 * URL [ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ultramarutti.blog26.fc2.com/tb.php/301-da083ab2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |