会いたかった 会いたかった 会いたかった イェイ! ですかぁ。
2010 / 09 / 08 ( Wed )
朝から、北側の雲行きがあやしい。ゴロゴロと稲光。
そう、台風9号。でも、日本海側をいくので、静岡には影響が無いのかな・・・と思っていた。

でも、予想以上に南のルートを通ってきた。
午後の授業は打ち切り。
保護者に子どもを引き渡す形で帰すことになった。

改めてニュースで台風の進路を見る。
確かに、中心円は静岡に向かっている。
「おいおい、アルプス飛び越えてくれよ・・・」と思いながら帰り支度をさせる。


先月の終わりに引き渡し訓練があった。
静岡だけのことかもしれないけれど、東海地震の警戒宣言が出た場合など、
保護者に学校まで来ていただいて、子どもを渡して、帰っていただく。
酷暑の中行った訓練。保護者の皆様も、予定時刻をしっかりと守って、校庭に集まっていた。

「あのね、ホントはすぐに、こんなにたくさんお母さんが集まらないと思うよ。
 ホントに引き渡すときは、大変だと思うんだ。」

そう言ったことが、わずか2週間たらずで現実になった。

引渡し開始時刻前に学校に来るお母様もいれば、勤務先からきていただいたお父さん、おばあさん。
はじめは、スムーズに子どもを渡していくことができた。

テンションが高くなる子どもたち、「次はだれのおうちの人が来るのか…。」と楽しそう。


でも、ワタシには分かっていたんだ。
一人ひとり教室から抜けていくと、残された子たちがどんどんと焦りの色を表情に浮かべてくる。

子どもたちの帰し方についてはメールで連絡される。
だから「うちのお母さんは、本当にメールを見たのですか?」と聞きに来る子が出たり、
「もう、お母さんはーーーー!」と叫ぶ子が出たり。

それでも一人ひとり、子どもが減っていく。
最後のひとりにはなりたくないという焦りが、子どもたちを更に心細くさせていく。


もちろん、なかなか連絡が取れない家庭にはワタシも連絡をする。
結局、引渡しには二時間近くかかってしまった。


最後に残った子。はじめは元気そうだったのに、何も話さなくなっていた。

でも、お母さんの顔を見て、一気に顔が緩む。
これだけは、教師にはできない芸当。
会いたかったんだねぇ こんなに。




職員室に戻り、いつも以上にぐったりとする。

子どもを安全に帰すって、難しい。
正直言うと、いろいろな課題が残った。

どの保護者にもいい方法って、実はないと思う。
その現実を目の当たりにすると、やはりテンションは下がる。



帰り道。もう台風は熱帯低気圧になったそうで、空は真っ赤。
真っ赤な夕日と富士山。とても美しい。

ちょっとだけテンションが上がり、家路に着く。


スポンサーサイト

テーマ:教師のお仕事 - ジャンル:学校・教育

19 : 21 : 51 | お仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<とくべつなわけかた。 | ホーム | きみが熱中症にならないか心配なんだ。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ultramarutti.blog26.fc2.com/tb.php/1136-e2236f89
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |