スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑
わたしはミカンになりたい。
2006 / 02 / 23 ( Thu )
一昨日、うちのクラスの女の子との会話。

「先生はハチミツですね。」

一瞬なんだか分からなかった。最近、年度末なので夜中も仕事をしているので、お肌から油が浮き出ているのかと思った。

「先生は甘いということですよ。」

この会話の前に彼女と話していたことは、こうだ。
うちの学級は漢字・計算大会で基準点以下だった子に「1週間昼休み無しで、漢字練習をせよ。」ということを課した。事実9人の昼休み権利が剥奪された。

彼女は賢い子なので、一発合格。それも満点だった。
彼女は私に質問をした。

「先生は、これでクラスの全員が合格すると思いますか?」

私は答えた。

「無理」
「多分、○さんと△さんは合格点を下げると思う。」

彼女は戸惑った。そして理由を請う。

「あのね、○さんは2年生ぐらいの漢字を学習しているところだから、5年生の漢字を90点以上取れというのは厳しい。△さんは、部首について十分把握できていない。両方とも合格するまでに、何日昼休みがなくなるの? 
多分、本人に目標点を決めさせて、それが達成したところで合格とするよ。」

彼女は本当に賢い子なのだ。
ただ、まだ私から見れば幼い。クラスすべての子が同じ到達点に届くと思っている。彼女には悪いが、世の中、物事を円滑にすすめていくためにある程度の「遊び」部分が必要になる。

将来は弁護士になりたいそうだが、私は彼女に検察官になった方がいいと思うぐらい、自分の気持ちに正直に、そして規則に忠実に考え行動する。
だから、彼女にとって、私の判断は「甘い」と思うのだろう。

教師になって10年。ちょっと自分の仕事に余裕ができ、自分なりの目標に酔っていた2、3年目は、私も彼女と同じように例えば「全員合格」を目指していたと思う。子どもは鍛えれば鍛えるだけ伸び、よい結果が表れるだろうと。

ただ、世の中そうではない。
母親に捨てられ父親に育児放棄されそうになった子、
実際に育児放棄されてしまった子、
親の都合のため転々とする子、
ここでは書けない事情のため友達に気付かれない様にクラスを去った子、
本当に学びたくても文字を認識しにくい子、
薬を使わなければ落ち着けない子
意識不明になった子、天国に行った子
・・・・・・・・・・・・・・・・合格点に届きたくても届かない子がいた。

だから、私は教師として、1人1人の子の力を見定め、最終的には合格点に届かなくても「許す」ことにしている。
ま、11才の少女にとっては「許せない」ことでしょうが。

で、今朝。彼女の自主学習ノートには、このように書いてあった。

「私はミカンになりたい。ハチミツでも、唐辛子でもなく。
 私は甘いだけではなく、からいだけでもなく。
 酸っぱいけど、ちょっと甘いミカンに。」


この2日間で彼女は何を考えたのだろう。ちょっと大人びた意見だった。
この「ミカン」の成長が楽しみだ。

↓そんな「あまーい」担任に1クリックお願いします。
にほんブログ村 教育ブログへ 

追記 学ぶ楽しさ発見記について静岡県東部教育事務所のサイトで紹介されています。よかったら、ご覧下さい。http://www.shizuoka-c.ed.jp/tobu/section/gakkyou/kyoka/sougou/tanoshisa05/tanoshisa060121.htm
詳しくどんな活動を行ったかについては、いずれ機会があれば紹介したいです。

では。

スポンサーサイト

テーマ:小学校 - ジャンル:学校・教育

22 : 52 : 07 | お仕事 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<日曜日の夕方、職員室にて。 | ホーム | 学校を作る。>>
コメント
--リンクありがとうございます--

事務所のリンクをありがとうございました。
早速見ました。

世は金メダルに感動、大騒ぎ。
社会科の学習にもリンクさせ、楽しく学んでまいりたいと思います。
by: つぼみ * 2006/02/25 08:53 * URL [ 編集] | page top↑
----

ミカンの女の子,本当に大人びいていますね。うちのクラスにこんなに大人っぽい発言する子いないなぁって思いながら読みました。
私も教師になって数年は,『全員合格」を目指していました。でも,やっぱりその子にあった目標でいいのではと思えるようになりました。そう思えるようになったのは,最近のことかもしれません。
以前,子ども達に「先生はひいきしている。」といわれてので,「それは個性に合わせてやっていること」と答えたことがありましたが,子ども達はその意味が理解できているのだろうか?と思っています。
by: うさなまけ * 2006/02/26 15:19 * URL [ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ultramarutti.blog26.fc2.com/tb.php/107-7d3ab462
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。